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資源循環型のマンション実現へ実証実験

 (株)ファミリーネット・ジャパンは11日、廃棄物対策コンサルティング等を手掛けるレコテック(株)と共同で、「資源循環型マンションの実現に向けた実証プロジェクト」をスタートした。

 マンションの入居者負担をできる限り低減し、またリサイクル対象となる廃棄物を限定することで、効率的な廃棄物排出量やCO2排出量の把握・リサイクルの仕組みの構築を通じて、持続可能なマンション運営を実現するための実証実験。2020年に竣工した分譲マンション「プレミスト船橋塚田」(千葉県船橋市、総戸数571戸)において、家庭から出る廃棄物データの取得と、使用済み歯ブラシの回収およびマテリアルリサイクルを効率的に行なっていく。

 対象廃棄物(可燃ごみ、不燃ごみ、びん・かん・ペットボトルなど)の種類ごとに重量等を計測し、そのデータはレコテックのデータプラットフォームサービス「pool」に登録。廃棄物の排出量を時系列で把握できるほか、リサイクル率や処理に係るCO2排出量などを確認する。

 また、歯ブラシを回収して、ライオン(株)が提供しているリサイクルプログラムに沿って植木鉢等のプラスチック製品として再生。廃棄物の見える化や効果的な資源循環にもつなげていく。

 実証実験の期間は25年1月31日まで。


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