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米国・テキサスで物流施設を開発/大和ハウス

「Blue Ridge Commerce Center」イメージ

 大和ハウス工業(株)は27日、マルチテナント型物流施設の開発プロジェクト「Blue Ridge Commerce Center」(米テキサス州フォートベンド郡)を着工したと発表した。

 米国での物流施設開発事業への参画は同社初。同社の米国現地法人であるDaiwa House Texas Inc.を通じ、米国のディベロッパーTrammell Crow Companyと共同で推進する。

 ヒューストン中心部から南西に約34kmに立地。ヒューストンは、人口増加に伴うEC需要の拡大や「ヒューストン港」の取扱貨物量の増加により、物流施設の空室率が8.0%(21年)から4.5%(24年)に低下。供給不足の状況が続いているため、今後も安定した物流施設需要が続くと見込んだ。

 敷地面積37万1,259平方メートル。建物は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、ビルディング1~5の計5棟、総延床面積12万5,471平方メートル。竣工は2025年8月上旬の予定。

 ヘルスケアや石油・エネルギー、飲食料品、消費財、製造業、物流業などのテナントの入居を想定している。また、国際的な建築物環境性能評価システムである「LEED Certified」を取得予定で、全5棟のうち1棟では太陽光発電設備の設置と自家消費を行なうことで、入居するテナントの脱炭素化に貢献する。

 同社は、同プロジェクトを皮切りに、米国をはじめASEANにおいても事業施設開発を加速していく考え。


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