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三菱地所、錦三丁目で複合ビル開発

久屋大通公園北側からの外観イメージ(写真提供:三菱地所(株))

 三菱地所(株)は7日、「(仮称)錦三丁目5番街区計画」(名古屋市中区)の起工式を実施した。

 久屋大通公園に隣接する街区に位置していた商業ビル「セントラルパークアネックス」、およびオフィスビル「桜錦ビル」の跡地の再開発。地下鉄桜通線・名城線「久屋大通」駅直結。敷地面積2,235.91平方メートル、鉄骨造、一部CFT造(地上)、一部鉄骨鉄筋コンクリート造(地下)地上13階地下1階建て、高さ約60mの建物を建設する。延床面積は約2万4,123平方メートル。

 久屋大通公園に面する地上1階部分には路面店舗を配置し、オープンテラス席も設けるなど、ビルと公園のにぎわいを一体化する計画。また低層部には立体的な壁面緑化を施し、久屋大通公園との連続した緑の歩行空間を創出する。

 地下鉄駅、地下街と地下1階での接続を予定しており、地上1階にかけては公共の用に供するエレベーターを整備。地下鉄利用者の地上への動線を確保すると共に、利用者の利便性向上も図る。

 ビル内に設けるオフィス就業者用ラウンジの床は、三菱地所のグループ会社であるMEC Industry(株)、三菱地所他で開発した木製建材を導入して仕上げ、国産木材使用による社会課題解決にも貢献を目指す。

 さらに防災備蓄倉庫を整備し、大規模災害等により帰宅困難な状況が発生した際に来街者の帰宅困難者の受け入れを行なうほか、非常用発電機を設置するなど、BCPにも配慮する。

 竣工は2026年11月30日の予定。

1階店舗イメージ(写真提供:三菱地所(株))


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