(公財)不動産流通推進センターは9日、AP日本橋(東京都中央区)で消費者向けの講演会「あなたの大事な不動産を守るため、今、知っておくべきこと!」を、オンラインとのハイブリット形式で開催。会場では約130人、オンラインでは約430人が聴講した。
吉田修平弁護士事務所・代表弁護士の吉田修平氏が「マンションに迫る三つの老い」と題して講演した。マンションの「建物」「人(所有者・居住者)」「ルール(管理規約)」の老朽化の進行に伴って発生する問題について具体例を挙げながら説明した。「ルール」の老いについては、マンション標準管理規約の改正について説明し、「標準管理規約は2016年に抜本的な改正がなされ、21・24年にも改正が行なわれ、建物や人の老いに対応してきた。しかし、管理規約を変更しないまま現在に至っている管理組合も少なくない。トラブルを回避するためにも、現在の標準管理規約に対応するようマンションの管理規約を見直し、改正しておくべきだ」などと語った。また、近く大きな改正が予定されている区分所有法についても説明。区分所有建物の管理や再生の円滑化を図る改正内容について語った。