不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

YKK AP、富山の自社工場内にZEBを竣工

 YKK AP(株)は29日、同社黒部製造所内で建設していた「YKK AP30ビル」(富山県黒部市)の竣工を発表した。

 「個・組織・社会をつなぎ、経験と感動を共有する」をコンセプトに、「杜の中のオフィス」を掲げた建物は、自然環境と社員の健康に配慮した設計が特徴。富山県内で見られる屋敷林「カイニョ」の役割に学んだ植栽を施すなど、黒部の気候・植生と設計の省エネ性を両立する。
 施設全体はオープンオフィス化され、社員それぞれが自律した働き方を描ける環境を整備。業務や自身の状況に応じて個人ブースやテラスなど働くスペースを選択できる。また、同社の理念と歩みを映像や展示で紹介するフィロソフィーホールを設置。同社ブランドの発信拠点として活用される。

 建物全体の省エネ設計に加え、パッシブデザインの採用、敷地内での太陽光発電等の創エネなどに取り組んでおり、年間一次エネルギー消費量が実質ゼロ以下になるZEBを実現している。

 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造。高さは19.48m、地上3階建て。延床面積は6,932平方メートル。総投資は約58億円。

 製造部門の本社機能と本社機能の一部を有し、部門間および東京本社との連携が強化される。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら