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都心5区ビル空室率、22年2月以来の3%台

 三幸エステート(株)は12日、2024年10月度の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)と全国6大都市(東京23区と札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡の5市)の大規模ビル(1フロア当たりの面積200坪以上の賃貸オフィスビル)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は3.95%(前月比0.22ポイント低下)と2ヵ月続けて改善し、22年2月以来の3%台を回復した。まとまった面積の空室が消化されたことに加え、当月は大規模ビルの新規供給がなかったことも要因。退去前を含む募集床の割合を示す潜在空室率は5.88%(同0.15ポイント低下)と、連続改善。21年1月以来の5%台となった。

 1坪当たりの平均募集面積は2万8,796円(同41円上昇)となり、6ヵ月連続の上昇となった。募集面積は51万3,376坪(同1万6,502坪)と空室消化が進んでいる。

 全国6大都市の空室率は、東京23区4.2%(同0.2ポイント低下)、札幌市3.4%(同0.7ポイント低下)、仙台市6.4%(同変化なし)、名古屋市3.7%(同0.3ポイント低下)、大阪市3.1%(同0.3%低下)、福岡市3.4%(同変化なし)だった。


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