虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合および、参加組合員である中央日本土地建物(株)、(独)都市再生機構、住友不動産(株)は20日、推進中の「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」(東京都港区)の施設名称を「TORANOGATE(トラノゲート)」とすると発表した。
同プロジェクトは、東京メトロ「虎ノ門」駅に近接し、計画面積は約1.1ha。同施設は敷地面積約6,397平方メートル。地上29階地下4階建て、延床面積約11万9,896平方メートル。「OPEN INNOVATION GATE」をコンセプトに、事務所・店舗・ビジネス支援施設等で構成する複合ビルを整備し、同駅にも直結させる。施設中核を担う「(仮称)虎ノ門イノベーションセンター」は、官民が交流・連携し、社会的インパクトにつながる取り組みの創出・活性化に取り組む場とする。
施設名称には、かつて江戸城の門のひとつであり、近代は霞が関に隣接したオフィス街として発展してきた「虎ノ門」の歴史を継承し、世界の「玄関口」を担う存在でありたいという想いが込められている。
各種データを活用した設備の自動制御や、ロボットによるビル管理業務の実行等、スマートビルの取り組みを実施する点も特徴。国内のオフィスビルとして初めて、NTTコミュニケーションズ(株)が提供する次世代型統合ネットワーク「Passive Optical LAN (POL)」を導入する。
POLは、既存のイーサネットLANモデルに比べ、大容量かつ長距離の伝送が可能で、電源・中継機器不要なローカルエリアネットワークを用いてLANを構築するシステム。これにより、消費電力の30%削減。エネルギー効率の向上、省スペース化等のメリットが見込まれる。
2024年1月22日に着工しており、竣工は27年10月31日の予定。