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三井不、日本橋に食の研究開発支援施設

「&mog Food Lab」外観

 三井不動産(株)は26日、食の研究開発支援施設「&mog Food Lab」(東京都中央区)を開業した。

 同社が運営するハードアセットやパートナー企業のノウハウ等を活用し、食の事業開発を支援するイノベーション創出プロジェクトである「&mog by Mitsui Fudosan」の一環としての取り組み。施設は、都営地下鉄新宿線「馬喰横山」駅・東京メトロ日比谷線「小伝馬町」駅徒歩約5分、同日比谷線「人形町」駅徒歩約10分に立地。鉄筋コンクリート造地上5階建てで、延床面積は約75坪。

 スチームコンベクションオーブンや急速冷凍機といった飲食店レベルの厨房設備を完備したスペースや、商談や接遇も可能な試食会スペース、商品を撮影するためのスタジオスペース等を用意している。開業時点では、独自の冷温減圧技術でプレミアムノンアルコール飲料を製造するCOLDRAW(株)、日本橋で人気のレストラン「食の會」を運営する(株)食の会、子育て家庭を対象に中食サービスを展開する(株)マチルダが入居した。
 一部のキッチン室、試食会スペースのある部屋や撮影スタジオは、入居テナント以外にも時間貸しする。

 同社日本橋街づくり推進部事業グループ主事の柿野 陽氏は「飲食店レベルの専門機材をそろえており、入居テナントは初期投資を抑えて入居でき、入居後すぐに研究開発が開始できる。さらにレシピを考案して調理し、そのまま試食会や商談を実施、ということもできる」とコメント。さらに「この施設で開発された商品を当社商業施設や当社が主催するイベント等で販売する、といったサポートも行なっていく」と述べた。

 同社は、この施設で商品が生み出され、さらにブラッシュアップされ、それらがまちに実装されることにより、まちの価値がさらに高まる、という好循環を生み出していきたい考え。

試食会スペースを備えた1階のダイニング。スチームコンベクションオーブンなど、飲食店並みの設備を備えている
5階に設けたPHOTO STUDIO。ストロボや撮影アンブレラが用意されており、利用者が希望すればカメラマン手配にも対応する計画


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