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大京穴吹不、都心高額帯専門店舗を2ヵ所増設

「日本橋レジデンスサロン」のエントランス

 (株)大京穴吹不動産は、都心高額物件専門の仲介店舗「レジデンスサロン」を増設。3月1日に2号店・3号店として「日本橋レジデンスサロン」(東京都中央区)、「番町レジデンスサロン」(東京都千代田区)をオープンする。2月27日には、「日本橋」で報道関係者向けの内覧会が行なわれた。

 「レジデンスサロン」は、都心部の1億円以上の物件を専門的に扱う店舗として2021年に「麻布」(同港区)を開設。その後、1億円以上の取扱件数が20年に比べて3割超増、平均取扱価格が134%上昇し、取扱高は約3倍となり、同社の同区内でのシェアを拡大するなどといった成果を上げていることから、同サロンの拡充に踏み切った。拡充に当たっては麻布での取引内容を分析しつつ、全営業スタッフの接遇レベルを向上させる研修を実施。今般の2店舗の開設に至った。

 同社取締役の荒井正敏氏は、同サロンの強みについて「仲介・買い取り・リノベーション・賃貸管理などを組み合わせた総合的な提案力」と語る。特に買取再販については、「麻布でも高い評価を受けた。都心部で高額物件を所有するお客さまには、短期間での成約やクローズで売り出したいという方も多く、そうしたニーズに合致した」と話す。

 単なる都心部の店舗ではなく、同サロンをハブとして全国の物件情報の集約や、各地域の流通店舗への送客など、既存店との連携も充実させる。また、社内認定資格「マンションマイスター」を保有するハイスキルなスタッフによるコンサルティング営業や、海外客に対応できるよう英語・中国語など多言語での対応も行なっていく。

 「日本橋」は東京メトロ「日本橋」駅徒歩1分、大型書店「丸善」に隣接し「日本橋高島屋S.C.」とは中央通りを挟んだ向かい側に立地する。店内は、「NIHONBASHIの廻廊」をテーマにした設えで、廊下やインテリアは曲線を多用し柔らかな印象を与える空間構成とした。廊下の両サイドに配置された3つの商談ルームはそれぞれ「霞」「暁」「茜」と名付けられ、明るい印象の「霞」は初期段階の顧客対応、シックなカラーをベースにコンパクトにまとめた「茜」は契約や重要事項説明など緊張感のある場面で使用するなど、商談の段階ごとに使い分けるという。

 同社では、今回の2店舗開設を機に、1億円以上の高額帯の買取再販の取り扱いをさらに強化していく方針だという。また今後の出店計画についても、「東京都心部だけでなく、地方圏での展開も視野には入れている」(荒井氏)とした。

 なお、新規出店した2店舗の概要は以下の通り。
 「日本橋」:東京都中央区日本橋2-3-6 日土地日本橋ビル1階。電話03-6757-6451。店舗面積は210.23平方メートル。
 「番町」:東京都千代田区二番町3-10 白揚ビル2階。電話03-6670-9177。店舗面積は188.53平方メートル。

商談ルーム「茜」は、奥まった位置にあることから、シックな色合いでまとめ、契約など緊張感のある場面で使用する


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