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三菱地所(株)を代表企業とするグラングリーン大阪開発事業者JV9社(※)は17日、21日にグランドオープンとなる「グラングリーン大阪」南館(大阪市北区)を報道陣に公開した。55店舗からなる商業施設やホテル、MICE施設等が新たに開業することで、グラングリーン大阪は2つのタワーマンションや北街区の公園を除く全体の7割が完成。3つのホテルと主要な商業施設が出そろった状態で、大阪万博を迎える。全体開業は27年度の予定。
南館は、地上39階建ての「パークタワー」、地上18階建ての「ゲートタワー」、地上28階建ての「サウスタワー」で構成。延床面積は約31万4,250平方メートル。このほか分譲マンションが予定されている。
地下1階は、食と文化を体験できる大規模フードマーケット「Time Out Market」。約3,000平方メートルのスペースに17のレストランと2つのバー、イベントスペースが集積する。地上3・4階には、ウェルネス・ウェルビーイングをコンセプトとする関西最大級の健康増進施設「うめきた温泉 蓮 Wellbeing Park」。4階にはMICE対応のカンファレンス施設「コングレスクエア グラングリーン大阪」が開業。190~740平方メートルのホールや35~160平方メートルの会議室等を備える。
サウスタワー5~27階は、「ホテル阪急グランレスパイア大阪」(全482室)が開業する。客室面積は22~48平方メートル。26.27階のクラブフロア宿泊者は専用のラウンジが利用できるなど差別化。ビジネス客からインバウンドまで幅広い客層を見込んでいる。宿泊料金は、1室あたり約6万~24万円。パークタワー2階・28~38階には、ヒルトンの最上級ラグジュアリーブランド「ウォルドーフ・アストリア大阪」(全252室)が4月3日に開業する。
約11万1,000平方メートルのオフィスフロアは、約9万5,000平方メートル(約85%)が成約済み。広大な都市公園前のロケーション、企業間交流やイノベーションの取り組みを評価。社員のウェルビーイング向上や採用強化への期待から入居する企業が多いという。また北街区の分譲マンション「グラングリーン大阪THE NORTH RESIDENCE」(総戸数484戸、うち248戸は募集対象外)は、24年2・6月の2期に分け販売。平均倍率19倍で完売している。
同日会見した三菱地所関西支店グラングリーン大阪室長の神林祐一氏は、「コロナ禍や建築費の高騰もあったが、事業者の皆さんのおかげで、ようやくここまでこぎつけた。大阪万博はグラングリーンをアピールできるチャンス。国内外問わずたくさんの方々をこのまちにお迎えしたい」と抱負を述べた。また、芝生広場や北街区を中心とした24年9月の先行まちびらきから約半年で50件を超えるイベントを開催、来街者数が1,000万人に達したことを明らかにした。「グランフロント大阪や新梅田ビルなど周辺施設との回遊性が上がり、開業効果が波及している。公園に訪れた方々により、オフィス、商業、住宅の評価が高まっていく。公園がまちの不動産価値向上に分かりやすくつながっていると感じている」(神林氏)。
(※)三菱地所、大阪ガス都市開発(株)、オリックス不動産(株)、関電不動産開発(株)、積水ハウス(株)、(株)竹中工務店、阪急電鉄(株)、三菱地所レジデンス(株)、うめきた開発特定目的会社
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