不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

阪急阪神不、中規模リノベオフィス事業を展開

「エンスイテ御成門」外観(リノベーション前)

 阪急阪神不動産(株)は26日、中規模オフィスビルのリノベーション事業を「enSUITE(エンスイテ)」のブランド名で、首都圏で展開していくと発表。その初弾である「エンスイテ御成門」(東京都港区)を6月に竣工する。

 同社は2023年10月から、新築の中規模オフィス事業を「SUITE(スイテ)」のブランド名で首都圏で展開してきた。リノベーションオフィスブランド「エンスイテ」は、「環境(environment)」に配慮したリノベーションによって既存のオフィス空間を「向上(enhance)」させるとして、共通する「en」を使用。加えて、日本語読みで「縁(えん)」となることから、同社が新しい顧客層やビジネスパートナーとの縁を築くことを企図して命名した。

 「エンスイテ御成門」は、都営三田線「御成門」駅徒歩3分に立地。敷地面積約610平方メートル。建物は、鉄骨鉄筋コンクリート造地上9階建て、延床面積約3,690平方メートル。1997年竣工。
 1棟貸しビルをマルチテナント仕様とし、環境に配慮した自然素材を内装に使いながらバリューアップを図る。会議室や個室ブース・キッチンスペースなどを備えるほか、会議室は什器付きのハーフセットアップオフィスとし、執務エリアは自由にカスタマイズできるようにする。リノベーションの竣工予定は25年6月。

 また同社は、「SUITE」の第3号物件として、「スイテ日本橋人形町」(東京都中央区)を着工したことも発表。東京メトロ日比谷線・都営浅草線「人形町」駅徒歩1分に立地。敷地面積約540平方メートル。建物は、鉄骨造地上11階建て、延床面積約4,300平方メートル。事務所と店舗で構成する。竣工は27年春を予定。

「スイテ日本橋人形町」イメージパース


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら