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ミサワ、独自の木質パネルを活用した中層建築構法を開発

「CROSS MONOCOQUE」外観イメージ

 ミサワホーム(株)は同社独自の木質パネルを活用した中層建築構法「CROSS MONOCOQUE」(クロスモノコック)」を開発。27日に販売を開始した。

 新規高強度耐力壁と専用の柱脚接合構造により、高耐力設計を可能にした。木質パネル接着工法により、建物全体が一体となるモノコック構造によって地震や台風などの外力を分散して受け止め、高い強度を発揮する。加えて、中層建築物にかかる大きな引抜力を専用の柱脚接合部に負担させ、中層建築においても高い耐力を実現する。

 同構法は、木質パネルによる1時間耐火構造の4階建てが基本構成となっている。最下階に2時間耐火の鉄筋コンクリート造を組み合わせることで、5階建ての混構造耐火建築物にすることも可能。住居のほか、店舗や事務所などの非住宅スペースと組み合わせることで、複合建築物としてさまざまな用途で活用することができる。

 モデルプランは、建築面積129.2平方メートル。5階建て(1階が鉄筋コンクリート造、2~5階が木質パネル接着工法)、延床面積472.9平方メートル。

 太陽光パネルを搭載することで、住宅部分においてはZEHに加え、新たなGX志向型住宅基準にも対応する。モデルプランによる性能評価では、建設時のCO2排出量削減効果が、同規模の鉄筋コンクリート造建物に比べて40%以上。省部材設計により木材使用量を抑制し環境負荷を低減する。断熱等対策等級は等級6。長期優良住宅認定対応。

 販売エリアは東京都内で、順次拡大していく。


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