国土交通省は1日、「空き地の適正管理及び利活用に関するガイドライン」を公表した。
今後も増加が見込まれる空き地について、適正管理・利活用を推進するため、地方公共団体をはじめ空き地対策に取り組む人の指針となるものとしてまとめた。同省が空き地に関するガイドラインを公表したのは初。
ガイドラインは5章構成。第1章の「はじめに」に続き、第2章では、統計調査や地方公共団体へのアンケート調査を基に、空き地が増加している状況やその要因、空き地が周辺にもたらす悪影響、対策に苦慮する地域の状況等をまとめた。第3章では、専門家や地域と連携した担い手確保や農園・菜園、緑地・広場等への転換等について、先進的な取り組みを紹介している。
第4章ではこれまで制定されてきた空き地に関する条例について、管理不全の空き地に対する是正措置の規定を中心に整理・分析。特に行政代執行について、判例などを踏まえた法的な整理や実際の運用に際してのポイントを解説している。第5章では、空き地対策に活用できる個別の法制度や民事的手続きによる解決手法について紹介すると共に、空き地対策に活用できる区の支援制度についてもまとめている。
ガイドラインの全文はホームページに掲載している。