三井不動産(株)は2日、TC型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)三郷」(埼玉県三郷市)を1日に着工したと発表した。
TCは「Transfer Center」の略で、トラックで入荷した商品をその場で仕分けそのまま出荷する方法。在庫を保管しないことで配送の効率化が図れる。
同施設は、三郷北部土地区画整理事業地内に位置。外環自動車道「外環三郷西」IC約2kmと、東京都内および関東一円の広域配送に適した立地。また、最寄りのバス停から徒歩3分と通勤利便性も高い。敷地面積約2万405平方メートル。建物は鉄骨造地上4階建て、延床面積約4万6,820平方メートル。スロープ方式を採用した。
ワンフロアの面積を最大1万1,300平方メートルとし、最大4区画まで分割できる。梁下有効天井高5.5m、床の積載荷重は1平方メートル当たり1.5t。45ftコンテナ車両等の大型車両にも対応可能なトラックバースやトラック待機場を備える。倉庫内自動化に対応するため、電気容量は1平方メートル当たり30VAも確保した。
また、従業員の働きやすさを考慮し、ラウンジや24時間対応の無人コンビニの設置を予定。Wi-Fiも提供する。従業員駐車場は約130台用意。ドライバー専用の休憩スペースも設ける。
BCP対応として、屋上を一部陸屋根とし、主要な電気設備を配置。防災センター内の設備や、外構に設置する受水槽は架台によりかさ上げを実施。非常用発電を72時間供給とし、有事の際の入居テナントの事業継続をサポートする。
屋上の屋根全面に太陽光パネルを設置し、屋内照明もLED化するなど、省エネを推進。DBJ Green Building認証、ZEB認証を取得予定としている。
竣工は2026年10月末の予定。