(一社)不動産協会は15日、このほど決定した第15回「不動産協会賞」受賞3作品の表彰式を、オークラ東京(東京都港区)で開催した。
不動産協会賞は、社会貢献活動の一環として、2009年度より実施しているもの。日本経済や国民生活に関する著作物の中から、不動産業界が直面する幅広い課題について理解を深めることに資する著作物を表彰している。著作のジャンルは、「都市再生」「エリアマネジメント」「豊かな住生活の実現」「防災・レジリエンス」「脱炭素」「少子高齢化」「働き方改革」など。
今回は、2024年1~12月に出版された書物から選定。「マンションの未来は住む人で決まる」(久保依子氏著、幻冬舎メディアコンサルティング)、「地域防災の実践:自然災害から国民や外国人旅行者を守るための実学」(鈴木猛康氏著、理工図書)、「〈迂回する経済〉の都市論:都市の主役の逆転から生まれるパブリックライフ」(吉江 俊氏著、学芸出版社)の3作品が受賞した。
表彰式で挨拶した同協会理事長の吉田淳一氏は「受賞した3作品から、これからの都市づくりや住宅づくり、まちづくりについて、社会課題の解決と併せて取り組んでいくための大きなヒントをいただいた。協会としては、受賞作品の内容を踏まえた議論を世間で広げていき、共有していく流れを生み出すような努力を続けていきたい」と述べた。