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24年度の首都圏M、発売戸数は調査開始以来最少

 (株)不動産経済研究所は21日、2024年度(24年4月~25年3月)の首都圏マンション市場動向を発表した。

 同年度の発売戸数は2万2,239戸(前年度比17.0%減)。3年連続の減少で、調査開始以来最少となった。地域別では、東京23区8,272戸(同25.5%減)、東京都下1,993戸(同12.6%減)、神奈川県4,585戸(同28.0%減)、埼玉県3,425戸(同17.0%増)、千葉県3,964戸(同3.5%減)。

 初月契約率は66.8%(同3.1ポイント下降)となり、2年連続の70%割れとなった。即日完売戸数は889戸で、販売戸数の4.0%。販売在庫数は6,116戸(前年度末比455戸増)。

 1戸当たりの平均価格・平方メートル単価は、8,135万円・123万円(前年度比7.5%上昇・同6.9%上昇)。平均価格は4年連続の上昇、平方メートル単価は13年連続の上昇で、いずれも4年連続で最高値を更新している。地域別では、東京23区が1億1,632万円・177万3,000円(同11.2%上昇・同10.1%上昇)、東京都下が6,067万円・95万円(同13.2%上昇・同18.8%上昇)、神奈川県が6,587万円・100万9,000円(同7.2%上昇・同7.5%上昇)、埼玉県が5,893万円・89万7,000円(同20.5%上昇・同17.3%上昇)、千葉県が5,604万円・80万3,000円(同10.6%上昇・同9.4%上昇)だった。

 なお、25年3月度の首都圏マンションの発売戸数は2,210戸(前年同期比9.8%減)。初月契約率は76.2%(同4.1ポイント上昇)、24年10月以来の7割突破となった。1戸当たりの平均価格・平方メートル単価は、1億485万円・158万9,000円(同37.5%上昇・同40.0%上昇)。ともに2ヵ月連続で上昇した。即日完売は4物件・243戸。4月の発売戸数は1,500戸程度を見込む。


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