野村不動産(株)は22日、英国における賃貸住宅事業に参入すると発表。英国の賃貸住宅事業(Build To Rent=賃貸専用に開発された賃貸住宅)のリーディングカンパニーである「Legal&General社」(以下、L&G社)と中長期的なパートナーシップに向けた基本合意書を締結。共同で取り組んでいく。
初弾として「ハーン・ヒル・プロジェクト」(ロンドン市ランベス区、総戸数218戸)を開発する。同プロジェクトは、ロンドン市南部のハーン・ヒルエリアに立地。大規模公園に近く、古くから良好な住宅街が形成されているエリアとなる。最寄りの「ハーン・ヒル」駅はロンドン中心部へのアクセスが良好で、商業施設も集積し生活環境が整っている。
計画面積は約5,900平方メートル。建物は地上5~11階建ての5棟構成となる予定。218戸のうち67戸は、市場賃料の80%以下で供給されるアフォーダブル住宅とする。レセプションサービスや共用庭をはじめとした利便性の高い共用施設を提供する予定。
また、英国の不動産における公式なエネルギー効率評価であるEPC(Energy Performance Certificates)において、2番目の評価となる「EPC Rating B」を取得予定で、環境性能にも配慮する。
英国は現在、人口増加等を要因として住宅不足が社会課題となっており、その解決策として賃貸住宅開発が期待されている。野村不動産はL&G社と共同で、ロンドン中心部への通勤エリアに、品質の高い賃貸住宅を継続的に提供していく考え。