大和ハウス工業(株)は22日、Airbnbの日本法人であるAirbnb Japan(株)と包括連携協定を締結したと発表。5月15日には、両社初の共同プロジェクトとなるアパートメントホテル「(仮称)台東区寿三丁目計画」(東京都台東区、総室数17室)を着工する。
同社グループは現在進めている中期経営計画において、循環型バリューチェーンの構築を目指している。その中でホテル事業ではインバウンド需要を捉えたホテル開発やマネジメントコンストラクト方式での運営、リゾート型ホテル開発など、多様なホテル事業を展開。Airbnbは世界最大級の宿泊予約プラットフォームとして、多様な滞在体験を提供し、日本では各地の地域資源を生かした持続可能なコミュニティ醸成に取り組んでいる。同社の多様な不動産開発実績と、Airbnbのグローバルプラットフォームの強みを生かそうと協定を締結した。
協定には新しい体験ニーズに対応する宿泊施設の創出、変化するライフスタイルに向けたインフラ・サービスの創出、地域資源の活用と地域社会の活性化に向けた検討を盛り込んだ。長期滞在やグループ利用、体験型の滞在ニーズに応える宿泊施設の在り方を検討していくと共に、多拠点居住やワーケーションといった柔軟な暮らし方に対応できる住空間・サービスづくりを探っていく。協定は2027年1月5日まで。
5月に着工する「台東区寿三丁目」は、都営大江戸線「蔵前」駅まで徒歩3分、都営浅草線「浅草」駅まで徒歩5分に立地。鉄筋コンクリート造地上10階建て。事業主は大和ハウス工業で、竣工は26年8月、開業は同年秋を見込む。