阪急阪神不動産(株)は22日、社内にプロジェクトチーム「FUTR LABO(フューチャーラボ)」を設立し、始動したと発表した。
100年後も顧客から「真っ先に選ばれる企業」になることを目的に、同社DX推進部内に設立。新たな価値創出を支援するための組織で、既存の枠を超えた社会課題解決に向けたアプローチを後押ししていく。デジタル技術を使い、新たなビジネスモデルの創出や不動産事業の価値向上を目指すほか、ナレッジの集約とアイディアの共有を通じて、協業パートナーとの出会いや新たな取り組みが創発されやすい環境を整備していく。
2025年度の活動テーマは、(1)ウェルビーイング×オフィスワーカーアプリの実装検討、(2)ビッグデータ×不動産で未来を創る 商業施設とオフィスのバリューアップへの挑戦、(3)インバウンド × 長期滞在 滞在価値を革新する次世代住環境プロジェクトの3つに決定。(1)では、商業施設の従業員向けアプリの機能拡張を目指し、行動データ分析等のテクノロジーを駆使したワーカーのウェルビーイング向上支援ソリューションの実証実験に取り組む。(2)は、商業施設やオフィスビル等の長年の運営で培った膨大なデータを活用。経験と勘だけではなく、データによる客観的な視点で施設の魅力を最大化させる、次世代型の施設経営を目指す。(3)は、観光・ビジネス・留学など、目的別に最適化された住まいにおけるサービスを設計。快適さと利便性を融合した住環境で滞在体験を向上させ、新たなホスピタリティモデルでインバウンド市場の可能性を広げていく。
同ラボは、会員制コワーキングオフィス「FUTRWORKS(フューチャー・ワークス)」を中心に活動し、会員スタートアップ企業やデジタルノマドワーカーとの共創を見据えている。