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(株)長谷工コーポレーションは、新たな研究・開発拠点「H/DTL(長谷工デジタルテクノロジーラボ)」を東京都内に開設。25日、報道陣に公開した。
「H/DTL」は、長谷工版BIMにより蓄積されたデータと、進化し続けるデジタル技術を駆使し、リアルとバーチャルを融合した新しい販売手法・商品展示・設計、生産手法を創造・発信する施設。約460平方メートルの空間に、「フィジカルラボ」「VRシアター」「バーチャルラボ」「次世代モデルルーム」の4つのゾーンを設置している。
技術系社員が活用できるモノづくりの拠点「フィジカルラボ」には、3Dプリンタやレーザーカッターなど、マンションの模型を作製する機器を設置。顧客との打ち合わせ内容に応じて設計内容を見直せるなど、クリエイティブな活動ができる空間とする。
「VRシアター」では、高精細な画像・色彩を再現できる大型ディスプレイを設け、エントランスラウンジや外観をリアルスケールで表示。ステークホルダーと共に、完成した建物をさまざまな角度から検証・チェックできる。
「バーチャルラボ」では、VRを駆使して表現した空間内を、ゴーグル型端末を装着することで移動・体感することが可能。「次世代モデルルーム」では、ゴーグル型端末やタブレット端末を通して実物にCGを重ね合わせ、設備・仕様の概要説明やアニメーション等をARで表示しながら見ることができる。ゴーグル型端末を使い、家具を動かすことなく複数のインテリア提案内容をスムーズに検討することも可能。
同社代表取締役副会長執行役員の池上一夫氏は、「当社は13年前からBIMに取り組み、5年前からは設計するマンションすべてでBIMを採用してきた。その数は約10万戸に及ぶ。現在は設計・生産ラインでBIMシステムが活用されているが、今後はこのラボを通じ、販売、マンション管理、リフォーム、さらには住空間にも駆使し、より豊かな住空間を提案していく」と話した。
7月をめどに本格運用を開始。当面は、ディベロッパーなど法人顧客を対象に公開するが、将来的には一般ユーザーの利用も検討していく考え。
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