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木造賃貸マンションにサステナブル体験の無料宿泊施設

「BOOK HOTEL 物々語」に設置された机。宿泊者には、ノートに「大切だったけれど手放す時が来たもの」をテーマにした物語を書いてもらう
室内の備品は主に寄贈品で構成。ベッドフレームも寄贈を受けた

 日鉄興和不動産(株)は9日、同社初の木造賃貸マンション「リビオメゾン大岡山」(東京都目黒区、総戸数29戸)内に6月1日にオープンする、サステナブルを体験する無料宿泊施設「BOOK HOTEL 物々語」を報道陣に公開した。

 同社のFuture Style総研(前リビオライフデザイン総研)で活動している「+ONE LIFE LAB」が主導し企画したもの。(株)講談社が発刊する雑誌「FRaU」のSDGs会員を交えたワークショップを経て、中古品の再利用も立派なサステナブルである点に着目。中古品と、その中古品に宿る物語に触れることでサステナブルを体験できるような施設を目指した。

 室内の備品は、さまざまな場所で使われていた物を再利用。マグカップやフィギュアなど10の備品は、個人や少人数で発行する自主的な出版物である「ZINE(ジン)」を通じ交流している10人の作家から、「大切だったけれど手放す時が来たもの」を題材とした物語と併せて寄贈を受けた。

 宿泊は1泊のみで、最大で週3組が利用できる。宿泊者には「大切だったけれど手放す時が来たもの」にまつわる物語を、設置されたノートに書いてもらう。日鉄興和不動産住宅事業本部開発推進部開発推進第一グループの山本瑞生氏は、「主に30~40歳代の単身女性の利用を想定している。サステナブルについて、大切だとは思っているけれど実際に行動には移せていない人たちに対し、そのハードルを下げることがこの空間で達成できれば」と話した。

「リビオメゾン大岡山」外観


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