東急不動産ホールディングス(株)は9日、2025年3月期決算(連結)を発表した。
当期(24年4月1日~25年3月31日)は、売上高1兆1,503億100万円(前期比4.3%増)、営業利益1,407億6,300万円(同17.1%増)、経常利益1,291億5,200万円(同17.0%増)、当期純利益775億6,200万円(同13.2%増)。売上高、各利益ともホールディングス体制移行前含め過去最高を記録した。
都市開発事業は売上高3,488億円(同4.5%減)、営業利益705億円(同32.7%増)。「渋谷サクラステージ」の通期稼働などが寄与したが投資家向け売却の減少などにより減収。分譲マンションの祖利益率改善等により増益となった。期末のオフィス・商業施設の空室率は0.3%(前年度末:4.8%)から大きく低下。分譲マンション計上戸数は1,006戸(前年度比273戸減)。契約戸数は1,121戸(同113戸増)で、次期売上予想に対する契約済み割合は76%。期末完成在庫は185戸(同58戸増)。
戦略投資事業は、売上高1,108億円(同2.6%増)、営業利益52億円(同65.9%減)。物流施設の投資家向け売却減による減収はあったが、インドネシアの分譲マンションの計上戸数増等により増収となった。しかし、北米における費用増加等により、セグメント全体では増収減益。また、再生可能エネルギー発電施設は、期末稼働施設が196施設(同122施設増)と大きく増加。全施設稼働後の総定格容量(持分換算前)は、2,527MW(対前期末+699MW)の規模となる。
管理運営事業は売上高3,658億円(同1.5%減)、営業利益は250億円(同9.6%増)。マンション管理における工事増加や東急ステイ(ホテル)事業のインバウンド需要の取り込みが寄与し増益。期末の管理物件数は81万4,994戸、ビルが1,618件。
不動産流通事業は、売上高3,454億円(同21.0%増)、営業利益508億円(同31.8%増)の大幅増収増益。売買仲介の取扱件数は3万2,918件(同2,653戸増)、取扱高2兆2,312億円(同1,510億円増)と伸長した。
次期は売上高1兆2,700億円、営業利益1,530億円、経常利益1,315億円、当期純利益850億円を見込む。