三菱地所(株)は12日、2025年3月期決算(連結)を発表した。
当期(24年4月1日~25年3月31日)は、営業収益1兆5,798億1,200万円(前期比5.0%増)、営業利益3,092億3,200万円(同11.0%増)、経常利益2,629億6,000万円(同9.0%増)、当期純利益1,893億5,600万円(同12.4%増)。営業収益、営業利益、純利益がそれぞれ過去最高を更新。営業利益は初の3,000億円超えとなった。
コマーシャル不動産事業は、営業収益5,388億3,200万円(同8.0%増)、営業利益1,246億6,000万円(同8.7%増)。オフィスビルの堅調なリーシング、商業施設およびアウトレットモールの店舗売上の増加、ホテルの稼働率上昇等で増収増益となった。丸の内事業は、営業収益3,945億9,600万円(同3.6%増)、営業利益961億7,300万円(同0.9%減)。再開発に向けたビルの閉館があったことで減収する一方、好調なリーシングによる空室率の改善や既存ビルでの賃料増額改定等で前期比横ばい。期末のオフィスビル空室率は、丸の内エリアで1.73%(同0.6ポイント低下)だった。
住宅事業では、分譲マンション事業は売上計上戸数が1,787戸(同484戸減)と減少したものの一戸当たりの販売単価が増加したこと等により、セグメント全体の営業収益は4,219億200万円(同5.8%増)、営業利益は480億2,600万円(同23.4%増)と増収増益。
海外事業については、アジアは複合開発事業収入の増加等により増収となったが、米国・英国は前期の物件売却等の反動で減収し、セグメント営業収益は1,601億8,600万円(同7.8%減)、営業利益は458億2,300万円(同10.9%減)となった。
次期は、営業収益1兆8,500億円、営業利益3,250億円、経常利益2,700億円、当期純利益1,950億円を見込む。営業利益が過去最高を見込むほか、純利益は5期連続での過去最高の更新を見込んでいる。