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近畿圏賃貸属性、契約者の年収が上昇傾向

 (株)長谷工ライブネットは13日、2024年の近畿圏における賃貸マンション契約者の属性調査・分析の結果を発表した。

 同社が近畿圏で管理する賃貸マンションのうち、18年1月~24年12月に契約した入居者の申込時点の年代・本人年収・前居住エリアなどの属性についてデータベース化した約5万件を分析対象としている。

 契約者の年代を見ると、20歳代が56.6%(前年比1.3%増)を占めた。前年よりやや上昇しており、引き続き若年層の動きが活発であったことがうかがえる結果となった。入居人数は、単身者が87.1%(同0.9%減)とやや減少したものの約9割を維持。2人入居は10.9%(同1.7%増)と前年より上昇した。本人年収については、400万円未満が34.5%(同6.4%減)と低下し、400万~600万円台が49.3%(同4.9%増)、1,000万円以上が6.6%(0.1%増)と上昇した。契約形態は、個人契約が61.5%(同1.8%減)、法人契約が38.5%(同1.8%増)となった。

 前住居形態は賃貸マンションからの住み替えが前年とほぼ同水準の46.2%(同0.9%減)。前年に続き実家からの独立は29.7%(同1.8%増)で3割程度となった。前住居エリアは近畿圏内の移動で66.3%(同横ばい)、近畿圏外からの移動が33.7%(同横ばい)。

 転居理由は「転勤」が30.4%(同0.3%減)でトップに。「就職」は14.1%(0.2%増)とやや上昇が見られ、会社都合や就職を機会とした転居が引き続き上昇していることが分かった。また、24年は「結婚」4.8%(同1.4%増)がやや上昇した。申込理由を見ると、「通勤・通学時間」が33.2%(同4.2%減)、「最寄駅」が30.2%(同0.7%減)、「間取り」が24.7%(2.4%減)、が上位となり、「広さ」が24.5%(1.7%減)、「沿線」が22.9%(0.6%減)と続く結果となった。


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