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C21、加盟店数増へFC価値を周知

 (株)センチュリー21・ジャパンは14日、2025年3月期決算(非連結)の説明会を開催。同社代表取締役社長の園田陽一氏が、当期(24年4月1日~25年3月31日)の振り返りや次期(26年3月期)の事業計画を説明した。同社の当期決算については、5月2日付のニュースを参照。

 期末の加盟店数は960店舗(前期比34店舗減)。新規加盟43店舗に対して退会が77店舗となった。園田氏は「加盟候補企業へのアプローチは続けているが、厳しい状況だ」と説明。その上で、「ブランディング戦略の一つとして、業績を伸ばしている成績上位加盟店の様子を広く示していくことで、われわれのフランチャイズ(FC)の価値を知らせていきたい」と話し、加盟店数の増加に向け意欲を示した。次期は新規加盟65店舗、退会60店舗、期末加盟店965店舗を計画している。

 加盟店支援については、人材採用支援として、人材戦略ノウハウを習得するための「人事の学校」や、求職者向けのYouTubeチャンネル「不動産チャンネルBiz」の配信などを継続し、AIを活用した業務合理化支援も進めていく。また、インバウンド取引について、「近年は東アジア、東南アジアから日本への資金流入、不動産の購買が増えている。先日新設した国際業務室を核に、海外の本部・加盟店との交流や連携、結び付きを強めていきたい」(園田氏)。 

 加盟店同士のM&A支援に関しても言及。「当期に実現した事業承継は数件だが、『経営者の高齢化が進み、親族や社員に承継するのは難しい』といった加盟店からの声はかなり入ってきている。ニーズはあり、FC内同士であれば話も進めやすいのではないか。そこをわれわれでうまくつないでいきたい」と話した。


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