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三井不リアル、仲介事業で初の売上1,000億円超

 三井不動産リアルティ(株)は20日、2025年3月期の決算を発表した。

 当期(24年4月1日~25年3月31日)は、営業収益1,999億5,000万円(前期比7.5%増)、営業利益319億4,600万円(同10.3%増)、経常利益320億9,600万円(同10.8%増)。営業収益、営業利益が共に過去最高を更新した。

 仲介事業の実績は、取扱件数が3万8,103件(同1.5%減)、取扱高2兆2,188億4,200万円(同14.7%増)。売買・賃貸手数料と関連収益を含む総売上高は1,013億5,300万円(同10.6%増)となり、初めて1,000億円を超えた。

 期末の店舗数は277店(同12店減)。郊外部を中心に店舗の整理統合・大型化を行ない、都心への人員シフトを進めた結果、平均取扱単価が大きく上昇した。「東京の都心部・湾岸部だけでなく、その周辺にも影響が及んでおり、城西・城南エリアも価格上昇が顕著だった。地方圏においても都市圏中心部は上昇傾向が継続している」(同社取締役常務執行役員・岡村光浩氏)。

 ホールセールも、不動産価格の上昇により、投資家の利益確定売りや一般事業法人の取引が活発化。「手数料で1億円を超える大型案件もいくつか獲得できた。全般的に30億~60億円規模の大型取引が増加している」(同氏)。

 リパーク事業は営業収益965億9,300万円(同4.6%上昇)。期末の駐車場管理台数は24万7,740台(同694台増)となった。カーシェアリングについては台数が7,211台(同330台減)とやや減らしたものの、稼働率が上昇した。

 次期については、市場変化が激しいことから明確な数値目標等は示さず、「前年(当期)を少し上回る程度」(同氏)と見込んでいる。


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