スカイコート(株)は24日、学生を対象とした「第5回スカイコート学生プランニングコンペ」の表彰式を、同社本社(東京都新宿区)で開催した。
建築士やインテリアデザイナーを目指す若手の育成と活躍の場を創出することを目的に、2020年から社会貢献活動として開催しているもの。今回は「滞留と対流」をテーマに1月14日~3月14日、人がとどまる場(滞留)と流れ循環し活動を生み出す場(対流)としての集合住宅の企画アイディアを募り、計102校の学生から計201作品の応募があった。
審査員長は河野有悟建築計画室代表の河野有悟氏、審査員は仲建築設計スタジオ共同代表の仲 俊治氏と御手洗龍建築設計事務所代表の御手洗 龍氏、スカイコート代表取締役社長兼CEOの藤原 茂氏。
最優秀賞は、中藤堅吾氏・大木 優里花氏(共に日本大学理工学部建築学科2年)の「めくり開かるる」が受賞した。河野氏は「一つの手法を組み合わせるとこれだけ多様な空間・景観にアプローチすることができ、いろいろな場所に適応していけるという可能性を見事に表現している」と講評。他、優秀賞2作品、特別賞1作品が選ばれ、賞金として最優秀賞には30万円、優秀賞には10万円が贈呈された。
総評として、河野氏は「結果を先に追い求めるのではなく、自分が何をできるのか、建築を通して何を提示できるのか、視野を広げて深く掘り下げていくということがオリジナリティになっていく。またそれが他者との共感に結び付いていくと、さまざまな評価にもつながっていく。今回のような抽象的なテーマが、世の中とのつながりや時間、その周辺、自分の中に何があるのかを考えるきっかけになれば」などと話し、表彰式に出席した学生を激励した。