不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

サイネージ+イベントでまちをメディア化

「大手町タワー」地下2階の広場空間「森のプラザ」に隣接する地下連絡通路の上部に大型デジタルサイネージを設置

 東京建物(株)、(株)読売広告社、東京建物のPM会社である(株)プライムプレイスは2日、記者発表会を開き、新会社WonderScape(株)(東京都中央区、代表取締役社長:神保 健氏、以下「WS社」)を設立し、都市空間におけるメディア事業を開始すると発表した。

 設立は2日付、資本金は5,000万円で、出資比率は東京建物グループ66%、読売広告社34%。WS社は都市部を中心に大型デジタルサイネージ設備を設置し、来街者に向け情報を発信。情報発信を行なうスポンサーから広告費や協賛費等を得て、サイネージを掲出する場所やイベント開催場所を提供するスペースオーナーに対しては使用料など払う。

 この取り組みの効果として、WS社の神保社長は、「魅力的な都市空間が提供できることで、非常に訴求力のあるメディアとなるのではないかと思っている。これはスポンサー企業にとっても非常に魅力的だろうし、スペースオーナーにとっても、そのスペースにメディアとしての価値が加わることで資産価値向上にもつながる」と説明した。

 第一号案件として、東京建物が管理運営を手掛けている「大手町タワー」地下2階の広場空間「森のプラザ」に隣接する地下連絡通路の上部に約300インチの大型デジタルサイネージ「大手町タワービジョン」を設置、稼働を開始した。今後「森のプラザ」において「大手町タワービジョン」との連動によるプロモーションイベントの実施等により、空間全体を使っての情報発信を実施する計画。

 今後は山手線の主要駅や首都圏の主要駅やターミナル駅を中心に展開していく計画。2030年までに約50億円を投資し30ヵ所への設置を進め、まずは売上高30億円を目指す。


最新刊のお知らせ

2025年6月号

本業に意外な効果!?不動産事業者のサイドビジネス ご購読はこちら