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東通G、運用資産3,000億円へ賃貸事業強化

 不動産売買事業やホテル事業などを手掛ける東通グループ(東京都港区、共同代表:HUGO CHIANG氏、桜木 翔氏)は2日、事業戦略発表会を開催。賃貸住宅の開発・運営事業を拡大していく方針を打ち出した。

 東京を中心に土地・建物を取得。エリア特性に応じて、不動産の開発や再生を行なう。それらを保有し、賃貸物件として運用し賃料収入を得ることを基本とする。新たに賃貸ブランド「THE TOTSU」を立ち上げる。入居者募集・管理・家賃管理などは、グループ会社の東通コミュニティ(株)が担い、一気通貫の運営モデルとする。一部の賃貸住宅は、投資家への販売も行なう予定。物件ごとに保有・売却を検討し、マーケットの状況に柔軟に対応していく。

 現在品川で、大型犬と住める賃貸マンションを開発中。今後は、オーダーメイド型の賃貸マンションも展開する。四谷に建築予定の物件には、各部屋にIoT設備も導入する予定。また、高級賃貸シリーズ「TOTSU PREMIUM」も立ち上げ、賃貸でも上質な暮らしを求めるユーザーを取り込む。初弾となる白金台の物件は、企画コンサルティングを(株)ケン・コーポレーションに依頼。デザイン監修を建築家の隈 研吾氏が手掛ける。

 2日に会見した同社グループ共同代表の桜木氏は「今後は新しい価値を見出すプロデュース力の構築に注力する。AI領域など、見る角度を変え、マーケットの中で見過ごされがちなチャンスを見出して、新しい価値を創造していく。グループ全体で2025年度の運用資産1,000億円を、30年には3,000億円を目指していく」と述べた。


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