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東急(株)は3日、「渋谷まちづくり最新情報発表会」を「渋谷スクランブルスクエア」(東京都渋谷区)で開催。同社執行役員都市開発本部渋谷開発事業部長の坂井 洋一郎氏らが、進行中の再開発プロジェクトの概要について説明した。
東急の「渋谷」駅周辺の開発プロジェクトでは、「100年に一度の再開発」として、11個のプロジェクトを推進。現在は、「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」(竣工予定2031年度)、東急百貨店本店の跡地開発プロジェクト「Shibuya Upper West Project(渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)」(同29年度)、渋谷スクランブルスクエアの開発と「渋谷」駅の改良、ハチ公広場や東口広場などの広場整備を同時並行で進める「渋谷駅街区計画」の最終章と位置付ける商業施設「渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟、西棟)」(同31年度)の開発を進めている。広場などを含めた全体の完成は34年度の予定。
坂井氏は「それぞれのプロジェクトが新たな人の交流と文化を育み、たくさんの人に愛されるまちの風景となるよう、そしてこれから新たに生まれてくるまちの文化を次のまちづくりにつなげていけるよう、各事業を推進していきたい」と話した。再開発の完了に伴い、来街者は現在よりも最低でも1割増を見込んでいるという。
24年7月に開業した「渋谷アクシュ」から29年度の「Shibuya Upper West Project」の竣工までの期間は、オープンライブや仮囲いでのアート施策など、駅前でのエリアマネジメントを積極的に展開することで再開発の盛り上がりを維持していくと説明。34年度以降のまちづくりについても言及し、「地元の方々と一緒に再開発事業を進めていく。準備組合まではできている事業が3つあり、引き続き協議を進めていきたい」と述べた。
また、25年度以降の渋谷再開発プロジェクトへの同社の投資額は、6,000億円程度であることも明らかにした。