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都心5区オフィス空室率、2ヵ月連続で大幅低下

 三幸エステート(株)は10日、2025年5月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)と全国6大都市(東京23区と札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡の5市)の大規模ビル(1フロア当たりの面積200坪以上の賃貸オフィスビル)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区のオフィス空室率は2.12%(前月比0.59ポイント低下)と、2ヵ月連続で大幅に低下。港区の新築・築浅ビルを中心にまとまった面積の空室消化が進んだことが主な原因となっている。貸付総面積に対する募集面積の割合を示す潜在空室率も4.14%(同0.56ポイント低下)とこちらも大幅に低下している。

 1坪当たりの平均募集賃料は3万273円(同190円上昇)と、18ヵ月連続で前月から上昇または横ばい状態が続いている。都心部の多くのエリアで品薄感が漂っていることから、募集賃料を上げる動きが広がっている。募集面積は38万5,969坪(同2万7,584坪減)と、20年8月以来の30万坪台に減少した。

 全国6大都市の空室率は、東京23区2.5%(同0.5ポイント低下)、札幌市3.0%(同変動なし)、仙台市5.5%(同変動なし)、名古屋市2.5%(同0.4ポイント低下)、大阪市2.9%(同0.1ポイント低下)、福岡市4.2%(同0.1ポイント低下)。


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