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(公財)日本賃貸住宅管理協会は10日、明治記念館(東京都港区)において、協会設立30周年記念祝賀会を開催。同協会会員、行政関係者、関連団体関係者など、全国から約700人が出席した。
冒頭、同協会会長の塩見紀昭氏が挨拶。「1995年に約300社からスタートした当協会は、現在2,600社を超える会員組織に成長した。私の好きな言葉は、中国のことわざで『飲水思源』。物事の基本を大切にし、感謝を忘れてはいけないという教訓を表すもの。同じように、先輩方の努力と業界を良くしたいという思いを忘れてはいけない。ただ、30周年は通過点でしかなく、今後40年、50年と、皆さんと共に業界を盛り上げていく」と話した。
来賓を代表し、国土交通大臣政務官の吉井 章氏は、「賃貸住宅管理業法の法制化、賃貸不動産経営管理士の国家資格化に向け国に多くの提言をされるなど、貴協会はその実現に大きく貢献された。賃貸住宅管理業は、賃貸住宅に住まう人々の暮らしと、わが国の住宅ストックの有効活用を支える重要な産業。国民から寄せられる期待は一段と高まっており、貴協会の果たす役割は非常に大きい」と述べた。
引き続き、(公社)全国宅地建物取引業協会連合会会長の坂本 久氏が「われわれ宅建業界と賃貸管理業界は、消費者の皆さまに安全・安心な住生活環境を提供していくための、いわば車の両輪のような存在。今後も共に頑張っていきましょう」と力強く述べ、(公社)全日本不動産協会理事長の中村裕昌氏は「賃貸不動産経営管理士が国家資格となって3回目の試験(令和6年度)では、受験者数が3万人超、合格者は7,200人超、累計合格者は10万人を超えた。日管協、全宅連、そして当協会の構成3団体が一丸となり、資格の知名度アップ、そして業界の発展に寄与していきたい」と話した。
また、同協会の初代会長である田島弘直氏の祝辞も披露。「人口減少に伴う空室の増大や少子高齢化、在留外国人の増加による市場の変化などに適切に対応していくのは大変なことだが、業界がますます発展し、社会の要請に応えられることを願っている。ちなみに、この手紙は二代目会長の三好 勉さんからいただいたボールペンで記した」。
その後、塩見会長をはじめ来賓20数人による鏡開きが行なわれた。