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首都圏既存マンション価格、10ヵ月連続の上昇

 (株)東京カンテイは23日、2025年5月の三大都市圏中古(既存)マンション70平方メートル換算価格の推移を発表した。

 首都圏は5,679万円(前月比2.6%上昇)と、10ヵ月連続で上昇した。都県別では東京都が8,599万円(同3.5%上昇)と13ヵ月連続の上昇で、前年同期と比べても3割超上昇している。神奈川県は3,936万円(同1.4%上昇)、千葉県は2,791万円(同0.8%上昇)と堅調に推移した。埼玉県は2,960万円(同変動なし)と横ばいで、上昇傾向が一服する結果となった。

 近畿圏は大阪の事例シェアが縮小したこともあり、3,070万円(同1.0%下落)と4ヵ月ぶりに下落した。大阪府は、築古事例がやや増加したにもかかわらず、3,513万円(同変動なし)と横ばいで、高い水準を維持。一方、同じく平均築年数が進んだ兵庫県は2,461万円(同1.5%下落)と3ヵ月ぶりに下落した。

 中部圏は2,329万円(同0.9%上昇)、愛知県は2,465万円(同0.9%上昇)と、共に6ヵ月連続で上昇となった。

 主要エリアの動向を見ると、首都圏では東京23区が1億88万円(同3.1%上昇)と13ヵ月連続で上昇し、統計開始以来初めて1億円に達した。都心6区は1億6,341万円(同1.7%上昇)と、28ヵ月連続で上昇している。城南・城西6区は8,475万円(同1.4%上昇)、城北・城東11区は6,572万円(同3.5%上昇)。都心部や城南・城西エリアに関しては平均築年数がやや若返ったにもかかわらず上昇率が縮小する結果となった。
 近畿圏は大阪市中心6区が7,791万円(同3.5%上昇)と17ヵ月連続で上昇。名古屋市中心3区は3,955万円(同2.2%上昇)となった。


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