(一社)不動産テック協会(RET)は24日、アットビジネスセンター渋谷(東京都渋谷区)にて年次社員総会開催記念セミナーを開催した。
(一社)不動産建設データ活用推進協会代表理事の桜井 駿氏が「不動産DXにおけるデータ活用の動向」と題して基調講演を行なった。同氏は、不動産情報ライブラリなどのオープンデータの活用推進についての国の政策の動向を紹介。高度IT人材による地理空間情報の利用促進を図るために2024年10月に実施したデータ活用コンペティション「第1回 国土交通省 地理空間情報データチャレンジ ~国土数値情報編~」について「まだ不動産関連のオープンデータを活用しようという動きは少ない。そうした中で、このコンペには1,500人以上が参加した。IT業界からの参加や学生の参加が多かったので、今後、1人でも多くの人材に不動産業界に参加してもらいたい」などと話した。
その後は同氏や同協会理事が参加したパネルディスカッションを実施。不動産テック業界の最近の動向では、「従来は業務効率化の意味でITを活用していたが、いまは仕入れにAIを活用するなど、直接実業にテクノロジーを活用する動きが広がっている」「米国の不動産テック見本市に参加したところ、肌感覚だが9割のプロダクトに何らかの形で生成AIが組み込まれている。今後、日本でもこの動きは広まるだろう」などといった意見が挙がった。