森トラスト(株)は25日、サーモンの陸上養殖プロジェクトへの参画を発表した。
サーモンの陸上養殖事業に取り組むピュアサーモンジャパン(株)(東京都港区、代表取締役社長:エロル エメド氏)が運営するファンド「8F Aquaculture Fund Japan I LP」に出資する。
サーモンを含むサケの人気が高まっており、国内では年間の一人当たり購入量が魚介類の中で最も多い。しかし国内の海面養殖では海水温上昇の影響、海外養殖では為替の影響により、品質・価格を一定に保つことが難しい状況にある。
今回のサーモン陸上養殖プロジェクトでは、三重県津市に施設を建設し、アトランティックサーモンの養殖・加工事業を行なう。建設予定の施設では、外界の海水と接することがなく、閉鎖された環境であるためウイルスや寄生虫の侵入が予防でき、抗生物質を使用せずに育成できる。
森トラストは、2017年より、オープンイノベーションによる新規事業創出を目指すイノベーション投資戦略を策定、CVC活動やベンチャーキャピタルへの出資等を推進してきた。今般は、高まるサーモンへの高いニーズに対し安全性・安定性を高めての供給が可能であること、環境負荷を抑えた形で持続可能なビジネスモデルであることから、プロジェクトへの参画を決めた。