三菱地所レジデンス(株)は26日、(株)長谷工コーポレーションの技術提案を受け、マンション居住者の修繕費削減の取り組みをスタートしたと発表した。外壁に足場を掛ける仮設工事を伴う大規模修繕工事の周期を減らすことで、居住者が負担する修繕積立金の軽減を図るもの。
三菱地所レジデンス、長谷工コーポレーション、三菱地所コミュニティ(株)の3社で協議を重ね、新築時に外壁に使用する外壁材の選定と、適切な点検・補修の実施により、大規模修繕工事の周期を12年から18年へと延伸させるスキームを構築。長期修繕計画に反映させる。
絶壁外壁材として用いるタイルやウレタン防水、屋上防水、シーリング材、吹付材など各種外装材に、耐久性の高い材料を採用。適切な点検・補修を行ない、修繕工事の周期を1.5倍に延ばす。同スキームの導入により、40年間の修繕積立金総額は4~9%程度軽減されると見込んでいる。また、大規模修繕工事を延伸させることで、40年間で約225tのCO2を削減できる効果もある。
同スキームの初弾として、「ザ・パークハウス川越フロント」(埼玉県川越市、総戸数192戸(募集対象外住戸42戸含む))に導入。同スキームの導入により、同物件では40年間の修繕積立金総額の約9%程度(総額2億3,000万円)が軽減される見込み。