ダイビル(株)は30日、「八重洲ダイビル」(東京都中央区)の竣工を発表した。
2021年に閉館した「(旧)八重洲ダイビル」の建て替えプロジェクト。JR「東京」駅・東京メトロ銀座線「京橋」駅徒歩4分。八重洲地下街と地下で直結しており、建物は地上11階地下3階建て。延床面積は約2万2,655平方メートル。
“承継と革新”をキーワードに、外装材に旧ビルと同じ濃色の花崗岩を採用。1・2階連続したアーチによるショップファサードの外観デザインとした。3~11階がオフィス、1~2階が店舗区画、地下1階が貸会議室。オフィス基準階は1フロア当たり、約390坪の無柱空間で、デッドスペースのない効率的なレイアウトが可能。
太陽光発電設備、高効率熱源と大温度差送水システム、自然換気システム等を採用。さらに画像センサーによる照明・空調制御やエネルギー情報提供システムによりテナントの省エネルギーにも寄与する。LEED認証において「GOLD」、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)において「☆☆☆☆☆☆」および「ZEB Ready」を取得した。
テナント入居者のスマホから空調のオン/オフや温度・照度調整操作を可能とすることで、健康性・快適性の維持・増進を支援する等ウェルネス向上を図り、「CASBEE-WO(ウェルネスオフィス)」においてもSランクを取得している。
BCP対応では、地震発生時の揺れの低減を可能とする中間層免震構造を採用し、強固な耐震性能を確保。長時間の電源(非常用発電機7日間運転など)・水供給(10日間の継続利用)を行なうとともに、備蓄倉庫も設置している。