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三井不、通信ネットワーク向上へ新会社設立

 三井不動産(株)は1日、新会社「三井不動産ネットワークイノベーション(株)」(東京都中央区、代表取締役:髙波 英明氏、以下「三井不NI」)を設立した。

 通信キャリアが課題としている「地権者との調整によるネットワーク拡張スピードの低下」を改善するとともに、インフラシェアリング形式の採用によって通信キャリアの負担を軽減。都市部通信ネットワークの向上を図る。

 具体的には、都市部の建物の内外に通信基地局を設置し、通信キャリアにシェアリング形式で提供。これにより、建物内部や周辺エリアの通信ネットワーク向上を図る。また、三井不動産(施設保有管理者)と三井不NIが主体となり、都市部建物内における無線(5G、Wi-Fi等)および有線(光ファイバー等)の通信ネットワークの統合・最適化を図り、効率的に整備を進め、建物入居者・利用者にとって有益となる高性能通信ネットワークの提供を目指す。
 さらにアセットホルダー(施設保有管理者)、ゼネコン、各種オペレーター、ディベロッパーといった多様なパートナーと連携し、既存設備(光ファイバー回線等)や次世代設備(衛星通信)などを活用することで、都市部の通信ネットワークを網羅的に、早いスピードで拡張していく。
 この拡張と並行する形で、アセットホルダーと通信キャリアの連携による高速通信ならではのDXサービスを創出。施設利用者や来訪者にとって魅力ある通信ネットワークを構築していく考え。

 まずは都市部に約2,000棟の施設を保有・管理するアセットホルダーと協働。通信キャリア各社と積極的に連携し、この施設を対象としたインフラシェアリングから事業を開始する予定。

インフラシェアリングのイメージ


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