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「スカイウェイ」の整備で「滞在できる渋谷」へ

2031年度の完成を目指す「東口4階スカイウェイ(仮称)」(右下)
「渋谷駅街区計画」完成模型。右下が「東口4階スカイウェイ(仮称)」

 東急(株)は8日、「渋谷駅街区計画 現場見学会」を開催。銀座線「渋谷」駅の直上に位置する「東口4階スカイウェイ(仮称)」を報道陣に公開した。

 「渋谷駅街区計画」は、複合施設「渋谷スクランブルスクエア」の開発と「渋谷」駅の改良、ハチ公広場や東口広場などの広場整備を同時並行で行なうもの。19年に「渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)」が開業し、25年5月には同計画の最終章として「渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟・西棟)」を着工、31年度の完成を目指している。詳細は、過去のニュースを参照。

 「東口4階スカイウェイ」は、30年度の完成を目指す東西南北につながる歩行者ネットワークの一部で、道玄坂上から宮益坂上までをつなぐもの。同駅東口広場と新宿へとつながる明治通りが見渡せるほか、34年度までに整備を予定している「中央棟4階広場」と接続し、渋谷スクランブル交差点・ハチ公広場も見渡すことができるようになる。
 同社都市開発本部渋谷開発事業部開発推進グループ企画開発担当課長の大塚 要氏は「現状では見ることができないかつ、ここでしか見られない唯一無二の景色が堪能できるようになる」としている。

 また、同参事の鈴木 陽一郎氏は「現在、渋谷の駅前の空間はかなり混雑しているが、それは1階部分の動線がメインになってしまっていることが要因。デッキ階の動線ができることによって、人の回遊の分散が望める。いつも混雑している渋谷から、人が滞在できるゆとりのある渋谷になることが期待できる」と話した。

「東口4階スカイウェイ(仮称)」は、「中央棟4階広場」に接続する計画。現在は、将来中央棟の一部となる駅の構造物(左)などを構築している


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