三幸エステート(株)は9日、2025年6月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)と全国6大都市(東京23区と札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡の5市)の大規模ビル(1フロア当たりの面積200坪以上の賃貸オフィスビル)のマーケットデータを公表した。
東京都心5区のオフィス空室率は2.03%(前月比0.09ポイント低下)と、4ヵ月連続で低下。新築・築浅ビルを中心に空室床の消化が進み、21年2月以来の1%台が目前に迫っている。貸付総面積に対する募集面積の割合を示す潜在空室率も3.93%(同0.21ポイント低下)と4ヵ月連続で低下し、20年8月以来の3%台となった。
1坪当たりの平均募集賃料は3万523円(同250円上昇)と、19ヵ月連続で前月から上昇または横ばい状態が続いている。都心部の多くのエリアで募集床の品薄感が強まっており、募集賃料を上げる動きが続いている。募集面積は36万8,195坪(同1万7,774坪減)となった。
全国6大都市の空室率は、東京23区2.6%(同0.1ポイント上昇)、札幌市4.0%(同0.1ポイント上昇)、仙台市5.9%(同0.4ポイント上昇)、名古屋市2.3%(同0.2ポイント低下)、大阪市3.0%(同0.1ポイント上昇)、福岡市5.7%(同1.5ポイント上昇)。