東急不動産(株)は11日、大型複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」が2024年7月の開業から1年を迎え、累計来館者数3,000万人を突破したと発表した。
「Shibuya Sakura Stage」は、同社が参加組合員として参画し、渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合施行による「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」の一環。JR「渋谷」駅新南口改札徒歩1分、東京メトロ各線「渋谷」駅徒歩2分に立地。鉄骨・鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造地上39階地下4階建て。延床面積は約26万2,000平方メートル。
同施設が立地する桜丘エリアはJR山手線と国道246号線に囲まれており、「まちの分断」が起きていたこと、また、谷地形のため「高低差が多い」という地域課題を解決すべく、デッキや道路などの歩行者ネットワークを整備(23年11月完了)。また、JR「渋谷」駅南改札と接続(24年7月完了)し、回遊性や歩行者の安全性を向上させている。複合施設には、大型オフィスや住宅、各種国際医療施設、サービスアパートメント「ハイアット ハウス 東京 渋谷」および「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA」、開業予定のイノベーション共創施設「TECH-Tokyo」といった国際競争力の強化に資する機能を持たせた。
累計来場者数は当初想定を上回るペースで推移。渋谷駅新南改札からイベントスペース「BLOOM STAGE」へとつながるデッキ周辺を含む桜丘エリアにおいては、人流がコロナ前の2019年を比較して75%増、後背地である代官山方面への人流は40%増となっており、渋谷エリアの新たな人流拠点としての役割を果たしている。
オフィスエリアには、現在50社以上が入居。オフィスエリアおよび商業エリアにおいて東急不動産の持分において満床(25年7月時点)となっている。その他、グローバルなスタートアップのコミュニティ拠点を目指す「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA」が25年6月に本格始動し、国内外のスタートアップ10社を支援する半年間のプログラムが開始。さらに3階の「BLOOM GATE」ではこれまで90件以上のイベントが開催され、まちと融合したイベント・コミュニティ活動によりにぎわいを創出する。
今後も地域や入居テナントとの取り組みをさらに強化していくとしている。