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神田にハーフセットアップのオフィスビル

テナントが持ち込む什器などで自由にレイアウトが可能
テナント企業では活用が難しいスペース等は、あえてセットアップを実施。柱と柱の間の狭いスペースにはハイチェア・ハイテーブルをセット

 いちごオフィスリート投資法人(IOR)が保有する「いちご神田小川町ビル」(東京都千代田区)の9階フロアがセットアップオフィスとして整備され、15日に内覧会が開催された。

 都営新宿線「小川町」駅徒歩2分、丸の内線「淡路町」駅徒歩3分、千代田線「新御茶ノ水」駅徒歩3分など、5駅6路線の利用が可能な立地。建物は鉄筋コンクリート造地上10階地下1階建てで1993年築。9階の面積は231.87平方メートル。

 約70坪という広さを踏まえ、ハーフセットアップを実施。ミーティングルーム(10人✕1室、6人✕2室)を整備したほか、これまでの事業でニーズが高かったテレカンブースを2つ用意した。執務スペースについては、入居テナントがそれまで使用していた什器などを持ち込んで自由にレイアウトできるような仕様に。間隔が狭い柱の間に休憩や個人業務に使用できるハイチェア・ハイテーブルを、排煙窓下の比較的狭いスペースには打ち合せなどに使用できる2人用ソファをソファセットと対面で配置するなど、テナントでは活用法をイメージできないスペースについては、あえてセットアップを実施している。

 従前は通常のオフィスとして1万円台中盤で賃貸していた。今回は2万円台後半で募集をしているが、すでに複数の引き合いを受けているという。

 運用を担当するいちご投資顧問(株)は今後も物件の面積やエリア特性を踏まえ、通常の賃貸、ハーフセットアップ、セットアップと賃貸方法を検討・実施していく考え。

「いちご神田小川町ビル」外観


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