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三井不、半導体分野の新産業創造へ、日本橋に拠点開設

左から、RISE-A副理事長で三井不動産常務執行役員イノベーション推進本部長・山下和則氏、理事長・天野 浩名古屋大学教授

 三井不動産(株)はこのほど、半導体分野の産業創造を目的に(一社)「RISE-A」(東京都中央区、理事長・天野 浩名古屋大学教授)を設立。16日より会員の募集を開始した。2016年のライフサイエンス分野、22年の宇宙産業分野に続き、三井不動産による産業創造の取り組みの第3弾。

 「ライフサイエンス領域におけるオープンイノベーションを促進することを目的に立ち上げた『LINK-J』(ライフサイエンス分野の産業創造の取り組み)の実績を見た企業から、半導体領域でも立ち上げてほしいとの声を受け」(RISE-A副理事長、三井不動産常務執行役員イノベーション推進本部長・山下和則氏)、検討に着手し、このほど法人の立ち上げに至った。半導体産業のイノベーションを推進するエコシステムの構築を目指し、活動を展開する。

 ライフサイエンス分野、そして宇宙産業分野(cross u)に対して行なってきた産業支援のアプローチで展開する。具体的には、10月にネットワーキングの拠点として「RISE GATE NIHONBASHI」を東京・日本橋に開設する。施設内には4つのカンファレンスルームのほか、サービスオフィス、ラウンジ等を用意し、さまざまなイベントやプログラムも提供する。こうした取り組みにより、半導体の設計・製造を行なうサプライヤー、自動車、家電、宇宙といった半導体を活用するユーザー、そして公的機関やアカデミアといったサポーターが共創・協調するための場・機会を提供、バリューチェーンの構築を目指す。

 16日に「特別会員」「メルマガ会員」の募集を開始。山下氏は、「リンクJは始動から9年で約1,000会員を獲得しており、それと同様かそれ以上の会員を獲得し、ネットワークを広げていきたい」と語った。さらにこの産業創造による、三井不動産の事業への効果については、「産業の成長に伴い当社も成長できる。ライフサイエンス、宇宙、そして半導体のそれぞれの事業の重要な拠点が日本橋にあるということで、産業構造や課題をさらに知ることができ、そこにソリューションを提供することで、産業デベとして、さらに発展できることを期待する」と述べた。

「RISE GATE NIHONBASHI」イメージパース


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