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「豊洲セイルパーク」、24日にまちびらき

「豊洲セイルパークビル」外観
「LIFESTYLE LAB “TOYONOMA”」の「HON NOMA」
「TRIAL HOUSE “TAMESU”」のダイニングラウンジ

 三菱地所(株)と(株)IHIは、両社が推進してきた大規模再開発「豊洲セイルパーク(TOYOSU SAIL PARK)」街区(東京都江東区)を24日にまちびらきする。それに先立ち22日、同街区のB棟「豊洲セイルパークビル」を報道陣に公開した。

 豊洲2・3丁目地区における最後の大規模再開発として、A棟「きんでん豊洲ビル」とB棟の計2棟の複合施設、大屋根広場、緑地空間を整備する。
 A棟は、敷地面積約6,600平方メートル。建物は、地上18階地下1階建て、延床面積約4万7,000平方メートル。オフィス、展示スペース等で構成する。竣工は9月の予定。
 B棟は、敷地面積約1万2,893平方メートル。建物は、地上15階地下1階建て、延床面積約8万9,000平方メートル。オフィス、店舗に加え、インキュベーション施設「LIFESTYLE LAB “TOYONOMA”」(総床面積約1,500平方メートル)、シェア企業寮「TRIAL HOUSE “TAMESU”」(総戸数39戸)等で構成する。出店する店舗計21店舗のうち、7月24日の18店舗の開業をもって、同街区のまちびらきとなる。

 「LIFESTYLE LAB “TOYONOMA”」は、「LIFESTYLE GALLERY」「HON NOMA」「HIBI NOMA」「SHOKU NOMA」で主に構成。
 「LIFESTYLE GALLERY」は、オフィスエントランスとシームレスに接続しており、新製品や新サービスの紹介などで利用が可能。「HON NOMA」は計120人まで入ることができ、イベントや製品発表会での利用のほかラウンジとしても使える。「HIBI NOMA」は、プライベートオフィスやコワーキングスペースなどのほか、カフェコーナーやシャワールームなどを設け、リラックスしながら仕事や交流ができる空間として設計。一般の人もドロップイン(1時間~)や月額会員として利用できる地域に開かれた場とした。「SHOKU NOMA」は、ドロップインでの利用者などが食事の際に利用できるほか、本格的な厨房設備を備えた飲食店営業許可取得済みのテストキッチンを利用したポップアップ営業なども可能となっている。開業は9月1日の予定。

 「TRIAL HOUSE “TAMESU”」の住戸は、間取り1R(25.1平方メートル)が36戸、1LDK(50.3平方メートル)が3部屋の計2タイプ。家具・家電付き。菜園付きのルーフトップや、複数種類の家電や水耕栽培キット、本などを備える100平方メートル超のダイニングラウンジなどの共用部で入居者間の交流を促進する。入居開始は8月1日の予定。

 4~15階のオフィスは、1フロア(基準階面積)約4,215平方メートル。9~15階の高層フロアは眺望を生かすため、テナント専用の外部テラスを設置した。
 金融やIT企業からの引き合いが強く、オフィス拡大の需要が大きい。成約率は約50%。なお、街区全体では70%になるという。

 店舗については、豊洲エリアにこれまでなかった学習塾や美容室などをそろえ、30・40歳代のファミリー層の日常使いのニーズに対応。近隣の「アーバンドック ららぽーと豊洲」との差別化を図った。

「TRIAL HOUSE “TAMESU”」の住戸(1R)
「豊洲セイルパークビル」の9~15階のオフィスには外部テラスを設置


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