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全館空調採用者、住まいの満足度が約95%

 旭化成ホームズ(株)は30日、「全館空調採用者と非採用者の住環境意識・満足度調査」結果を発表した。調査は2025年2月6~13日に、Webアンケート方式で実施。対象は、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住で10年以内に戸建てを新築した30~79歳の297人(全館空調採用者97人、全館空調非採用者200人)。

 全館空調を採用した理由については、1位が「家中が1年中快適な温度に保たれるから」(51.5%)。「清潔な空気環境を確保できるから」(38.1%)、「各部屋の温度差が少ないから」(35.1%)と続き、家全体の温熱環境や空気の質に関する項目が上位を占めた。

 全館空調を検討しながらも採用しなかった理由については、1位が「設置費用が高いから」(49.0%)。2位が「光熱費が高いから」(37.0%)、3位が「メンテナンスが大変だから」(31.5%)となり、経済的負担や手間を懸念する声が多く見られた。

 全館空調採用者の住まいに対する満足度は約95%(「非常に満足している」(45.4%)+「やや満足している」(48.5%))、温熱環境への満足度は、約80%(「非常に満足している」(40.2%)+「やや満足している」(39.2%))と、非常に高い水準に。特に「非常に満足している」と回答した人は45.4%で、非採用者と比べて約20ポイント高くなっている。

 全館空調採用者と非採用者の「温熱環境の部屋別満足度(大変満足)」を比較したところ、すべての空間において非採用者と比べて25ポイント以上の差があった。中でも差が大きいのは「玄関」「洗面所・脱衣室」「廊下」で、その差は30ポイント以上。

 全館空調が提供する価値について、「非常に当てはまる」「やや当てはまる」と回答した割合の1位は「家中が1年中快適な温度に保たれる」(82.5%)。「非常に当てはまる」の回答に絞って見ると、「インテリアデザインの邪魔をしない」(43.3%)が最も高く、次いで「清潔な空気環境が確保できる」(42.3%)が続いた。
 一方で、「光熱費が抑えられる」「乾燥しにくい」などの項目では、「当てはまらない」「まったく当てはまらない」と回答した割合が他項目と比べて高く、全館空調の課題として認識されていることが分かった。


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