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東京都心Aクラスビルの賃料、7期連続の上昇

 三幸エステート(株)は31日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同で開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」2025年第2四半期(4~6月)版を公表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、1フロア面積300坪以上、築年数15年以内)の1坪当たり賃料は、3万563円(前期比54円上昇)。前期比では7期連続の上昇、対前年変動率は5期連続プラスと、上昇傾向が継続している。空室率は2.3%(同3.8ポイント低下)と大幅に低下し、21年第2四半期以来初めて3%を下回った。港区の新築・築浅ビルを中心に、外資系企業や商社等により大口の空室床が消化されたことが主な低下要因となっている。

 Bクラスビル(1フロア面積200坪以上でAクラスに該当しないビル)の坪当たり賃料は、2万2,291円(同2,250円上昇)で、コロナ禍前の19年第4四半期以来となる2万2,000円台に回復した。対前年変動率は7期連続プラスとなり、23年第1四半期をボトムとした上昇傾向は続いている。空室率は2.2%(同0.3ポイント低下)と7期連続の低下で、20年第4四半期以来の1%台が目前に迫る。

 Cクラスビル(1フロア面積100坪以上200坪未満、築年数の制限なし)は、坪当たり賃料1万9,042円(同118円上昇)と3期連続上昇。空室率は2.6%(同0.5ポイント低下)で、新築・築浅ビルを中心に空室床の消化が進んだ。


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