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オープンハウスG、ホテル事業に参入。箱根・強羅で初弾

大浴場だった場所にティーラウンジを設置。お茶と和菓子で宿泊客をもてなす(提供:KUON 箱根強羅)
「小規模なスモールラグジュアリーホテルとして運営していく」などと語った、(株)オープンハウス・ホテルズ&リゾーツ代表取締役・渡部達也氏

 (株)オープンハウスグループは1日、直営でホテル事業を行なうと発表。初弾として「KUON 箱根強羅」(神奈川県足柄下郡箱根町、総客室数14室)を11月8日に開業する。

 同社は地方創生の取り組みの一環として、群馬県みなかみ町でシェア別荘型のホテルの共同開発に取り組むなどしてきたが、新たな収益源の確立、企業イメージの向上、交流人口増加による持続可能なまちづくりへの貢献などを目指し、ホテル事業への参入を決めた。2024年10月に設立した(株)オープンハウス・ホテルズ&リゾーツ(東京都千代田区、代表取締役:渡部達也氏)で、ホテル開発から運営までを手掛ける。

 「KUON 箱根強羅」は、箱根登山鉄道「強羅」駅からタクシーで約5分。敷地面積2,286.51平方メートル、鉄筋コンクリート造地上2階地下1階建てで、延床面積は906.33平方メートル。ホテルとして運用されていた築16年の建物を取得し、リノベーションしてオープンする。
 客室は、42平方メートル(4室)と32平方メートル(10室)の2種類。いずれにも部屋風呂を設け、42平方メートルの部屋は源泉かけ流しの露天風呂を用意する。ホテルはお茶と和菓子をテーマとし、大浴場だった場所にティーラウンジを設置。宿泊客をお茶と和菓子でもてなす。ティーラウンジは夜はバーとして運営、お茶を使用したカクテルなども提供する。ダイニングレストランで提供する夕食では、ティーペアリングを楽しんでもらう計画。

 「夕食までの時間を、お茶と和菓子でゆっくりお過ごしいただきたい」(渡部氏)との思いから、多くの宿泊施設で15時としているチェックインの時間を13時とする。オールインクルーシブホテルとして運営し、宿泊料金は1人4万2,000円から。

 同氏は、「小規模なスモールラグジュアリーホテルとして運営していく。幅広い年齢層をターゲットとしているが、20歳代後半から30歳代の方にとっては、良質な体験としてより喜んでもらえると思う。インバウンドの需要も想定、外国語対応できるスタッフもそろえている」と述べた。

 25年8月1日より宿泊予約の受付を開始している。


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