中央日本土地建物(株)は13日、米国・ニューヨーク州で賃貸用集合住宅「The Arden」(総戸数101戸)の開発計画を発表。2023年10月にパートナシップ契約を締結した現地不動産ディベロッパー・RXR Realty LLCとのJVで、現地時間の7月29日に着工した。
同社初の日系企業を介さない米国企業との直接共同事業。ニューヨーク近郊ナッソー郡の再開発エリア「ガービーズポイント」内で開発する。マンハッタン島へは自動車で約45分・鉄道で約60分という立地で、近年人口が増加傾向にある一方、地価高騰などにより住宅売買件数が減少しており、賃貸住宅の需要が高まっているという。
建物は1階を鉄筋コンクリート造と2階以上を木造とする混構造5階建てで、延床面積は1万3,365平方メートル。住戸平均専有面積は約91平方メートル。戸建てからの住み替えを希望するシニア層や、ニューヨーク市内に通勤する中高所得者層をメインターゲットとしていく。
合計660平方メートルの共用スペースも特徴で、フィットネスセンターやシアタールーム、テレワークラウンジ、サウナ等を備える。なお、RXRが開発した居住者向けアプリを使用することで、共用スペースの予約や宅配便の管理などが在宅でできる。
竣工は27年7月を予定している。