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「ヒューリック銀座ビル」の建て替えが竣工

銀座・中央通り側から見た「ヒューリック銀座ビル」の外観

 ヒューリック(株)は22日、「(仮称)銀座ビル建替計画」として進めていた「ヒューリック銀座ビル」(東京都中央区)の竣工を発表した。

 1974年竣工の旧・ヒューリック銀座ビルの建て替えプロジェクトとして開発したホテル・オフィス・物販店舗で構成する複合ビル。東京メトロ有楽町線「銀座一丁目」駅に直結。敷地面積は1,022.91平方メートル、建物は鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)地上12階地下3階建て、延床面積1万2,840.43平方メートル。

 角地の視認性を生かし、銀座と周辺エリアをつなぐ結節点・ランドマークとしての役割を担う。外観は木調の帯で建物全体を包み込むようなイメージをデザイン。低層部では通りごとに異なる銀座の活気を表現するデザインとした。

 水熱源を活用した高度エネルギー利用や、熱回収型空調機、高効率照明器具の採用などにより、建物全体ではZEB-Oriented、オフィス部分でZEB-Readyの認証を取得している。また、内外装に木質素材をふんだんに使用することで、サスティナブルな施設としている。

 7~11階には、同社の高級温泉旅館「ふふ」シリーズの「ふふ 東京 銀座」(総客室数34室)を2025年11月16日に開業。全室に天然温泉と日本庭園をイメージしたテラスを設けた。最上階は宿泊客以外も利用できる日本料理レストランとした。

 3~6階のオフィス区画に関しては、3方向を通りに面した立地を生かして開放的な空間を整備。基準階面積は約210坪。外装への自然換気パネルの採用や、木製ブラインドの導入による環境配慮型の空間とした。1・2階は商業店舗スペースとして、ハリー・ウィンストン銀座店などを誘致した。


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