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インテリックス、元従業員の不正行為を公表

 (株)インテリックスは22日、同社の元従業員による不正行為について公表した。

 当該元従業員は同社および同社子会社の(株)FLIEに在籍していたが、宅地建物取引士資格を取得しないまま宅地建物取引士証を偽造。同資格者の専任業務である重要事項説明、35条書面・37条書面への記名を行ない、2022年6月~25年8月に78件の契約に関わった。

 不正行為が発覚したのは25年8月8日、別の従業員の人事異動に伴って当該人物の宅建士に関する専任の届け出を国土交通省関東地方整備局に行なったところ、宅建士証の実在性に関する確認の連絡を受けた。本人に確認を行なったところ、宅建士証の偽造が判明した。同社では即日同局に回答・概要報告、19日には代表取締役社長の俊成誠司氏と担当部長が詳細報告を行なった。同社では、当該元従業員から提出された宅建士証の写しによって資格の有無と有効期限を確認していたことから、偽造の事実を認識できていなかったという。

 当該元従業員に関しては、21日付で懲戒解雇とし、今後の刑事告発および民事上の法的措置も検討しているという。なお、当該元従業員が関わった78件の契約に関しては、重要事項説明の再実施と書面の再交付を行なう予定。

 同社では、所属する宅地建物取引士全員を対象に管理者による現物・合格証書などの目視確認による一斉点検を実施する予定。その後も、定期的な目視点検を行なっていくとした。


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